久高島の旅2013夏

ヒラミン

2013年08月31日 17:12

久高島の旅2013夏

001久高島へ
photo高速船

“神の島”として名高い久高島へ。南城市の安座真港から5.3km。高速船ニューくだかⅢで15分。往復運賃1410円(大人料金)。天候悪く船窓に荒狂った波が叩きつけてくる。

002ガイドさんの案内で
photo地図

久高島の徳仁港には久高島振興会のガイドが迎えてくれた。周囲8kmの小さな島、集落のあるのは島の南1/5で、島の北側は住宅が無い神聖な場所。「土地は神様からお借りしている物で私有地が全く無い」の説明に驚き、「ホテルも旅館もない、開発がされないので自然が残っている」納得である。

003琉球王朝の祈り
photoやぐるがtoフボー御嶽toいしき浜の三石

最高神職となる聞得大君がこの“やぐるがー”で禊ぎをし、7大御嶽の一つ男子禁制“フボー御嶽”でアマミキヨに祈りを捧げ、“いしき浜”で国王もニライカナイを遥拝するという神聖な場所。まず、ここだけはと云う島の北側にある3ポイントを案内(ガイドさんの車)してもらった。

004最大の祭祀イザイホーは
photo御殿庭と外間殿

集落内に祭祀場はある。宿泊交流館から徒歩で30分もあれば全部回ることが出来る。12年に一度の秘祭イザイホーの主会場である“御殿庭”、祭祀をしきる高級神女の拝殿“外間殿”、「2014年(午年)は36年ぶりイザイホーの年だね」と、集落内をさんぽ。

005尚徳王と神女クニチャサ
photo大里家

琉球を統一した尚巴志王統はわずか64年で滅びる、第一尚氏最後の尚徳王の様子が久高島で語り伝えられている。王様と神女クニチャサが住んだ“大里家”、美しい神女におぼれている間に革命が起ったという伝え話。

006明けもどろ
photo朝日と夕日

早朝5時に起床。日の出時間6:02。宿泊交流館から歩いて5分の“ぴざ浜”から3本のご来光が拝めた。これが”おもろさうし”に歌われた”明けもどろ”なのだろう。夕日は久高漁港から知念半島を望み、本島上空が夕日で茜色に染まり素晴らしい光景であった。

007うみぶどう丼とイラブー汁定食
photoイラブーガマとイラブー汁

島の南側、久高島フェリー定期航路の発着場である徳仁港の近くに“食事処とくじん”がある。昼食は“うみぶどう丼”¥1000、夕食は“イラブー汁定食”¥2000と“生ビール”¥500。定食には“すぬい天ぷら”が付いてきたので久高ベスト3は食べた、心残りはない。

008神代に近き島
photo目をとじて

600年の歴史を持つ神の島に思いを馳せ、久高島を見て回った二日間だった。印象としては「何もないのがイイ、自然が一番イイ」、これも神代に近き島の神通力があってのことだと思う。久高島から石ころ一つ持ち出せない、「イイ島だ」という想いをお土産にしよう。

『目を閉じて 時と所を 忘るれば 神代に近き 聲ぞ聞ゆる』
                          釈迢空・折口信夫


関連リンク                     
久高島フェリー定期航路(定期船)久高海運
NPO法人久高島振興会
安座真港の情報 - 沖縄離島ドットコム

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