みんな一緒に沖縄市へ
泡瀬の県総合運動公園で第32回沖縄市産業まつりが開かれている。「わったー島むんや御万人ぬ宝どー・めざせ!市民が誇れる沖縄市ブランド」がキャッチフレーズ。
“知花花織”などの伝統工芸から最近注目度の高い“チタンギター”など、物産コーナー、農林水産コーナー等々、体育館の展示会場は興味深い展示品でいっぱいだ。
ハイレベルな技術教育の拠点大学校が沖縄市にある。産業基盤は何といっても人材育成だろう。首里城にある円覚寺の模型、独創的なアイデアで作られた電子サンシン等々、人だかりであった。
“子供のくに”からやってきた“ふれあい動物園”もメイン会場から少し離れてはいたが子供達の歓声がこだましていた。
なんせ、ヘビを首にまいたり、イグアナの頭をなでたり、とビックリドッキリの体験なのだ。
ものづくり体験の企画がよかった。寒い北風のなか屋外テントでは“黒糖づくり”、屋内では“織物体験教室”、“カンバッジづくり”が行われていた。ものづくりの感激は生涯の宝物だ。子供達の笑い声は周囲を元気にしてくれた。
沖縄市といえば“コザ”である。復帰直後まで唯一のカタカナの街であった。現在の人口133,568人(2008年9月)、県下第2位の都市である。
市域の36%が米軍基地であるが、まち興しにとってマイナスであることは誰もが知っている。復帰前の賑わいとは逆に“衰退”のイメージが強い。長い歴史の中で培ってきたチャンプルー文化には底ジカラを感じるし個性のある魅力的な人々がたくさんいる。商売繁盛、人が集まる元気な街になってほしい。
会場の近くでは“泡瀬干潟埋め立て”が進行している。“コザ”が復興するためには2つの負の遺産を捨てるべきだ。バブルの遺産“埋め立て”、後ひとつが“米軍基地”である。
うちなーうまんちゅ鉄道の「ゆたかはじめ」さんが提唱している路面電車を沖縄市に走らせよう。「嘉手納基地を抱える沖縄市は,見方によれば大変大きな可能性を秘めている。東西を結ぶ広大な土地、4kmもある二つの滑走路、莫大な付加価値を持った財産が活用出来ることになる」、のだ。
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